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機構について

機構長挨拶

機構長

2023年(令和5年)12月から教育開発支援機構長に就任しました則松です。教育の質保証などの大学改革が求められる中、少しでも大学の教育改善に貢献できればと思っています。

さて、教育開発支援機構(機構)は、2012年(平成24年)4月に本学における組織的かつ継続的な教育内容、教育方法等の改善を図る教育FDを推進し、本学の建学の精神及び教育研究の理念に基づいた教育の充実と発展に寄与するための組織として発足しています。現在、須長副機構長の下で、教育FD支援、学修支援、教学IR等の教育改善業務に取り組んでいます。

本学の教育に関する中長期計画には、教学マネジメント体制の再構築や学士課程教育の充実が掲げられていますが、機構からの教育支援として教育推進会議等によりよい提案を行い、教育改善が実現できるように活動していきたいと思っています。

機構の教育FD支援としては、教育職員のより一層の能力開発のために、新任教育職員研修会、E-ラボなどを通じた情報提供、情報共有の場を設けています。

コロナ禍の影響により2020(令和2年)年度前期・後期、2021(令和3年)年度前期と遠隔授業になりましたが、学修方法も変わってきています。その結果、教員の一方的な授業形式を改め、学生と教員とのコンタクトを増やす、学生間で協力する機会を増やすなど、アクティブ・ラーニングの技法を使うことが求められています。機構の学修支援としては、学生向けに「言葉の力育成プログラム」、「福大生のための学習ナビ」、「遠隔授業を受けるための学習ナビ」、教職員向けに「遠隔授業に関する教育情報ナビ」などを発信しています。学生にとって学んでよかったという教育内容に改善すれば、自ずと理解度や身につける能力が向上すると思います。そのためには個々の教員の教育方法の工夫がカギです。

機構の教学IRについては、教学上の計画立案や意思決定等に関わるデータを組織的に収集・分析し、報告・提言を行なっています。学部・学科が目指す教育内容、教育方法等の充実・改善は、学部・学科の教員はもとより、機構との緊密な連携が必要と考えています。各学部・学科が主体となって実施する自己点検・評価や教育改善活動についても、教学IRが提供する情報を参考にして教育プログラムにおけるカリキュラム編成の検証に役立ててもらいたいと思っています。                 

各学部・学科で教育研究の理念と目的、ディプロマポリシー(DP)、カリキュラムポリシー(CP)が作成されていますが、検証後、学生が学びたいと思う教育プログラム(カリキュラム)へどう構築・改善していくかの検討をお願いしたいと思っています。社会のニーズに合った教育プログラムを学生に提供しないと人口減が進む時代に魅力ある学部・学科として生き残れません。                 

シラバスに示した教育内容は、CPと相関し、CPはDPや教育研究の理念や目的と相関していることになります。教育FD、学修支援、教学IR結果など教育に関することは何でも機構を大いに活用して、学生のハートに火をつけていただければと思っています。                 

各学部・学科にとって、頼り甲斐のある機構にならなければと考えています。未来への活路を見出す有為な人材を育成するために皆様のご協力をお願いいたします。

      

教育開発支援機構長

則松 彰文