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令和5年 9月 26日 共通情報 須長准教授が大学基準協会主催の内部質保証に関する研修プログラムで講師を務めました

令和5年 9月 26日


公益財団法人大学基準協会は、大学の内部質保証システムの構築とその有効な運営に対する支援の一環として、教職員を対象とした「大学・短期大学スタディー・プログラム」を毎年実施しており、今年度は、8月30日(水)14:00~16:30にオンラインで実施されました。

 本プログラムでは、福岡大学教育開発支援機構の須長一幸准教授が講師を務め、全国の大学・短大から点検・評価活動の経験がある教職員230人に向けた情報提供と課題共有を目的として、講演とグループワークが行われました。
 講演では、日常的な教育活動の中で、各教員の意識や取り組みを促し、質保証に係る組織的な取り組みと結びつけ、個々の教員レベルと組織のレベルがうまく繋がるように取り組んでいる事例として本学の授業アンケートシステム「FURIKA」を活用した内部質保証の取り組みを紹介しました。
「FURIKA」は、学習成果の把握・測定と、学生、教員、学部・学科のそれぞれに教育改善や学習促進のためのデータを提供できるシステムで、認証評価の実地調査においても、内部質保証の優れたモデルとして大学基準協会から高く評価されています。

また、講演(30分)の後、参加メンバーによるグループワーク・講評(80分)も行われ、参加者間で理解を深めました。

参加者からは、「福岡大学という大規模かつ学部の専門性も異なる総合大学で、全学組織と学部の連携のもと、先進的な取り組みが実施されていることは、非常に意義深いことと思います」「自分の大学に足りない部分を確認することができた」「従来型授業アンケートの課題整理とともに、学生の学習成果の可視化等に焦点を絞って結果を蓄積し、学部・学科・教員・学生にフィードバックできるFURIKAの事例を聞いて、新しい視点を得ることができた」等の感想が寄せられました。


須長准教授は、「学習成果の把握・測定や、それらのデータを生かした教育改善をどう行うか、といった内部質保証の構築は、多くの大学にとって共通の重要課題です。本学で開発したFURIKAは、授業を担当する教員だけでなく、学部・学科や学生にとっても役立つような統合的で一体的なシステムとして内部質保証を実現できるように設計したものです。また、内部質保証の構築自体が大きな負担となって本来の教育や研究が手薄になってしまっては元も子もありませんが、質保証の実施において教職員や学生の負担ができるだけかからないように設計されていることもFURIKAのポイントのひとつです。FURIKAの設計コンセプトは、従来型の授業アンケートとはかなり異なるものになっていますが、今回の講演が参加者の皆さんにとって、これからの授業アンケートのあり方や授業アンケートの質保証への活用について、あらためて見つめ直す機会の提供となったとしたら望外です」と話します。